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看板を格安で自作しちゃいました

お客様から「事務所に看板ないよ?」の声

先日、お客様から連絡があり、

「事務所どこ?」
「看板出てないよ?」

と言われてしまいました。それまでは、ネット上にホームページを出しているので事務所には看板はいらないだろうと考えておりましたが、その声を聞いてはっとしました。

直接訪ねてきてくれるお客様のためにも、事務所に分かりやすく看板を出しておいた方が良いことに、今さらながら気付きました。やっぱり、看板って大事なんですね。

自作してみようと決意

近所で看板を作るのに、どこが評判がいいのか、コスパが高いのはどこかとインターネットで色々調べているうちに、自作している人が結構多いことに気付きました。

しかも自作している方々の完成品のクオリティは高く、時間と手間さえかければ素人でもプロ並みの仕上がりにできると書いてあったので、一念発起して自作してみることにしました。

果たして、その出来映えは?

必要な材料と値段は…

近頃のインターネットは本当に便利で、ちょっと調べればいろいろなことが分かります。これまでは、看板を作るなんて考えた事もありませんでしたが、インターネットで調べたら詳しい作り方の手順と必要な材料が書いてありましたので、それを参考にホームセンターに行って必要な材料を買い求めました。

買ったものは…

アクリルラッカースプレー黒と透明(1本198円)
アルミ複合版40x30cm(1枚770円)
マスキングテープ(1巻198円)

以上です。
合計なんと1,364円です。こんなに格安で看板って作れるんですね!

買ってないけど使ったものは

買わなくても既に持っていて使った道具もあります。

のり(ヤマトのりでも大丈夫)
プリンタ
A4の紙
カッター(普通のもので大丈夫)
古新聞(スプレーするときに敷く)
ピンセット(細かい部分を剥がすときに使う)

以上です。これだけ揃えば、誰にでも看板は制作できちゃいます。大きめの看板の制作を考えている場合、のりはスプレータイプのものを使うと便利かもしれません。

いざ、作業開始!

インターネットで得た知識を元に、いざ作業開始しました。ここでその手順を写真と共に紹介していきたいと思います。

1.デザインを考える

看板のデザインまずは、パソコンで看板のデザインを考えます。あまり細かいと切り抜くときに大変ですので、できるだけ大きなフォントで作成した方が良いかもしれません。

複雑なロゴなどは素人では無理なような気がします。画数が多い漢字もできるだけ避けた方が無難でしょう。あとでカッターで切り抜くときに、相当苦戦を強いられる事になってしまいます。

大きさは、プリントするときに調節して下さい。拡大機能を使えば、複数枚に分けて大きな画像も印刷することができます。

デザインはAdobe IllustratorやGIMPがオススメです。

2.アルミ複合版にマスキングテープを貼る

アルミ複合版の全体に、マスキングテープを貼ります。空気が入らないように、定規やヘラなどを使うと効率的かもしれません。

重なっている部分はできるだけ少ない方が、カッターで切り抜くときにスムーズですし、スプレーしたあとのにじみが少ないような気がします。

3.印刷した紙にのりを塗ってアルミ複合版に貼る

パソコンでデザインを考え、それを紙に印刷し、マスキングテープを貼ったアルミ複合版に貼ります。

のりを全体的に塗らないと、「ま」や「回」などといった中に空洞がある字が切り抜けませんので、全体的にまんべんなく塗ります。

4.カッターで文字を切り抜く

カッターで切り抜いた状態ここが一番大変な作業です。細かい作業となりますので、目や肩や腰が疲れやすくなります。一気に仕上げようとせずに、適宜休憩を取りながら作業することをオススメ致します。

また、切り抜いたそばからはがすのではなく、全体を切り抜いた上ではがすようにした方が良いです。切り抜いてすぐはがしてしまうと、そこにホコリなどが付着し、完成度が落ちてしまうためです。

ちゃんと切れているかどうか確認のために少しはがす程度なら大丈夫かもしれませんが、全体的にはがすのは、全て切り抜いたあとの方が良いでしょう。

この画像は、文字の部分を全て切り抜いたあとの状態のものです。

所々細かい部分が剥がれてしまっていますが、いずれ剥がすものなので問題ありません。

ここまでくれば面倒な作業は終了となります。

5.切り抜いた部分をはがす

文字の部分を剥がした状態切り抜いた文字の部分をはがしていきます。最初に紙をはがし、次にマスキングテープをはがします。

紙をはがす段階で、切り忘れを見抜けますので、切り忘れがないか確認しながら紙をはがすようにすると良いかもしれません。

ちなみに上に掲載した写真はアルミ複合版ではなく透明のアクリル板で作業したときのものです。実はコレ、失敗してしまいました。このあとの工程でマスキングテープを剥がした部分に黒いスプレーを吹き付けるのですが、マスキングテープがしっかり粘着しておらず、黒を吹き付けたくない部分にまで浸透し、全体がにじんでしまいました。アクリル板とマスキングテープの相性が悪かったのか、アクリル板が汚れていたのか、マスキングテープの粘着力が弱かったのか、原因は定かではありませんが、とにかく仕上がりは悪かったです。

間接照明を使った看板を作りたい場合や、透明度にこだわる場合は、アクリル板のにじみを「ラッカーうすめ液」などで丁寧に取れば可能かもしれません。

掲載した画像について、本当はアルミ複合版で制作したときの画像を掲載したかったのですが、そのタイミングで撮影していなかったため、仕方なくアクリル板のときのものを掲載しました。

アクリル板よりアルミ複合版の方がスプレーのにじみが少なく、耐久性も高いため、アルミ複合版の使用をオススメ致します。

6.余分な紙を取り除く

全ての紙を剥がした状態全ての文字をはがし終わったら、文字ではない部分の紙(まだ剥がしていない部分の残っている紙)を全て剥がします。

この作業を終えると、文字を切り抜かれたマスキングテープだけが残された状態になります。

文字の部分にうっすらとアルミ複合版が見えるのが分かると思います。この部分にスプレーを吹き付けるという訳です。

ちなみに、マスキングテープを逆に剥がせば、文字の部分のみスプレーがかからない、「抜き文字仕様」も作成できるはずです。

7.2回に分けて文字を黒く塗る

黒いスプレーを吹き付けた状態アクリルラッカースプレーの缶に書かれている注意書きをよく読み、全体に均一になるように薄くスプレーします。

1回目のスプレーが終わったら、1時間ほど乾燥させ、2回目のスプレーをします。2回に分けて塗ることで、仕上がりが美しくなります。

強烈なニオイがするため、作業は屋外ですることをオススメ致します。2回目のスプレーが終わったあとは、十分に時間をかけて乾燥させると、仕上がりが美しくなります。

8.全てのマスキングテープをはがす

2回目のスプレーをしたあと、1日ほど乾燥させてから全てのマスキングテープをはがします。

このとき、文字がにじんでいたり、外側にはみ出してしまったりしていたら、その部分を削るなどして修正します。

透明のアクリルラッカースプレーを吹き付けたあとでは、修正不可能になってしまいます。

9.透明のアクリルラッカースプレーで仕上げる

強度や耐久性を高めるために、全体に透明のアクリルラッカースプレーを吹き付けます。

文字にスプレーしたときと同様、2回に分けて吹き付けることで、美しい仕上がりになると思います。

10.設置する

アルミ複合版に穴をあけたり、接着剤を付けるなどして、お好みの場所に取付けます。

出来映えはいかに?

看板を自作してみました今回、初めて作ったのですが、なかなか美しく仕上げることができたと思っております。

意外なほど簡単に作れたため、もう何枚か作ろうか考えているところです。

皆様も、看板を自作してみてはいかがでしょうか?

11.その後の経過(2014年5月20日追記)

この記事を書いたのは1年半近く前です。記事を書いてからすぐ屋外に看板を設置し、現在に至っております。

現在の看板の状態ですが、良好な状態を保ったまま頑張ってくれています。字が消えたり剥がれたりすることも無く、制作直後の状態を保ったまま看板としての役割を果たし続けてくれています。

看板を設置した場所は屋根が無いため直射日光を浴び、風雨にさらされるという環境であるにも関わらず、日々当社の入り口で宣伝効果を発揮し続けています。

「自作だし素人だし、初めて作った看板だから、半年も持てば良いかな…」

程度に考えていたのですが、とんでもない。耐久性は驚くほど高かったようです。最終仕上げ段階で透明のアクリルラッカースプレーを吹いたことで耐久性が向上したようです。これからも、この看板には頑張り続けてもらいたいと思っております。

ちなみに、最初の看板を作った後、同じ要領で3つの看板を作りましたが、それら全て良好な状態を保ったまま頑張ってくれています。

シンプルな看板でよければ、この記事でご紹介している方法を実践すれば自分で作れるということを身をもって実感することができました。

自作アクリル看板向けのカッティングシート、オーダー受け付けます

アクリル板に耐候カッティングシートを貼り付けるのは、一般的な看板製作方法です。弊社では、そのカッティングシートのオーダーも受け付けております。

カッティングシートを使えば、アルミ複合板あるいはアクリル板に紙を貼ったりのりをつけたり、マスキングテープを貼ったりカッターで切ったり、スプレーを吹いたりする必要がありません。カッティングシートを新品のアルミ複合板あるいはアクリル板に貼って完成です。とっても楽チンです。弊社ではカッティングシートの裁断オーダーも承っておりますので、お気軽にお申し付け下さい。弊社で制作するカッティングシートは耐久性は耐候5年のシートを使用しております。

また、アクリル電飾看板の制作・設置も承っております。

今回紹介させていただいたアルミ複合版での看板制作も承っておりますので、お気軽にお問い合わせ下さい。

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