SEO関連

ホームページのアクセスを上げるために行う13手順-愛情を込めたロングテールSEO

今回は、ホームページのアクセスを上げる手順についてご紹介してみたいと思います。何をしたら有効で、何をしたらムダなのかが分かってくると思います。

「ホームページを作ったけど、なかなかアクセスが増えなくて困ってる」
「記事を書きたいけど、何を書いたら良いのか分からない」
「サイトを設計するとき、どこを重視したら良いのか分からない」

といったお悩みをお持ちの方は、参考にしてみて下さい。

今回ご紹介する方法は、実際のビジネス(病院や商店、小売業など)だけでなく、アフィリエイトサイトでも使えるものです。アクセスの集め方は、どの業種でも方法そのものは大差ありません。

1.どんなキーワードで上位表示させるかを決める

まず、メインとなるキーワードを考えます。作りたいサイトの種類、業種、ジャンルを考え、重要と考えられるキーワードをリストアップします。

ここで重要なのは、「主観的に重要であると考えられるキーワードを設定する」のではなく、客観的に「当社の利用者はこういうキーワードで検索するだろうな」というのを予想して設定することです。自分の主観で考えるのではなく、他人の立場に立って考えるのが重要です。

当社はホームページを代行で作るというサービスを展開しておりますので、

「ホームページ,制作,ウェブサイト,外注,ウェブ制作,ウェブデザイン」

などのキーワードがメインの(重要性の高い)キーワードとなります。ここでリストアップするキーワードは、サイトを設計する上で重要な要素となります。重要キーワードに加え、できるだけたくさんの関連キーワードをリストアップするようにしましょう。

2.キーワードの重要性に順位をつける

重要なキーワード、本業に関するキーワードのリストアップが終わったら、そのキーワードに順位をつけていきます。

重要度、優先度を熟慮し、決定していきます。

アフィリエイトサイトの場合も同様で、ここでのキーワードの選別がその後の展開を左右します。売れるサイトになるのかならないのかが決まる、重要な工程ですので、熟慮に熟慮を重ねて順位付けを行うようにしましょう。

ここで、ピックアップしたキーワードの検索ボリューム(月に何回検索されているのか)を見ておくことも、順位付けの参考になります。例えば、「ホームページ制作」と「ウェブ制作」というキーワードが月に何回検索されているのかが分かれば、どちらが重要なのかが見えてきます。

Googleが提供している「グーグルアドワーズ」のキーワードプランナーというツールを使えば、月次の検索回数を調べることができます。使用するには、グーグルアドワーズのトップページから、運用ツール→キーワードプランナー→キーワードの検索ボリュームを取得と進み、検索回数を調べたいキーワードを入力し、「検索ボリュームを取得」というボタンをクリックします。

2014年4月の両者(ホームページ制作とウェブ制作)の検索回数は、以下の通りでした。

ホームページ制作:9,900回
ウェブ制作:720回

この場合、「ホームページ制作」の方が検索回数が多いため、重要度が高いと考えることができます(検索回数が多ければ多いという訳ではありませんが、1つの尺度としては重要です。検索回数が少ないキーワードに関しても、別途対応します。)。

3.重要性の高いキーワードをタイトルに含めたページを作る

重要性が高いと考えられる上位のキーワード10個程度は、ブログ記事ではなくコンテンツページを作成し、訪問者にアピールします。サイトの根幹となるコンテンツなので、じっくり言葉を選んで有用性の高い情報を提供する必要があります。

これまでの知識や経験を総動員させ、コンテンツを作っていきます。画像や写真等も使用し、訪問者に分かりやすくキーワードを交えて説明します。検索エンジンからやってくる訪問者は、なにかの疑問を持って検索します。いわば、検索エンジンに質問しているという状態です。

質問をしているとすれば、訪問者は答えを探しているはずですので、答えを教えてくれそうなサイトにアクセスするということになります。もしあなたのサイトがその「答え」を提示するサイトであれば読まれる可能性が高まります。アクセス(クリック)したけど答えを提示していない、と考えられた場合、すぐに離脱してしまうでしょう。一見答えを提示しているように見えて、実は全然違う内容のサイトだった、という場合、そのサイトの直帰率が上がるという結果になります。

直帰率を上げないためにも、サイトの中をじっくり見てもらうためにも、ユニークで実用性のあるコンテンツを作ることを心がけましょう。特に重要性の高いキーワードに関するページはサイトの中枢を担う物ですので、手抜きは許されません。何度も何度も読み返し、納得いくコンテンツが出来上がるまで修正を繰り返すことをオススメ致します。

4.類似キーワードを探す

重要キーワードのページが作り終わったら、類似・関連キーワードも入手しましょう。入手方法はいくつかありますが、最も簡単かつ有用性の高い方法を2つご紹介しておきます。

Google検索を使う

提案キーワードまずは、Google検索です。例えばGoogle検索で「ホームページ制作」と入力すると、画像のような状態となります。

予測変換のように、検索するユーザーに応じてGoogleが自動的にキーワードを提案します。このキーワードを関連キーワードとしてサイトに取り入れることで、ユーザーが求めている情報を提供することができるサイトにすることができます。

今回は、「相場、会社、料金」などが「ホームページ制作」と共に検索されやすい関連キーワードであるということが分かりました。これらのキーワードを自サイトに取り込み、コンテンツを充実させていきます。具体的には、入手した関連キーワードをタイトルに含め、ブログ記事を書いていく事になります。

最近では、キーワードを単独で検索するよりむしろ、キーワードを組み合わせて検索するユーザーが多いですから、Googleが提案するサジェストキーワードを自サイトに取り込むSEOは有効であると考えられます。

例えば

「ホームページ制作」

という単独のキーワードで検索すると、その結果表示されるサイトは有料のものから無料のもの、規模の大きいものから小さいものまで、たくさんの種類の「ホームページ制作」に関するサイトが表示される事になってしまい、お目当てのサイトを見付けるのに時間がかかってしまいます。そこで、格安でホームページが作りたいと考えている場合は、

「ホームページ制作 格安」

といったように、キーワードを組み合わせて検索した方が効率的です。しかも、ご丁寧にGoogleが自動で提案(サジェスト)してくれますので、ユーザーは全てのキーワードを入力せずとも、Googleが自動的に表示してくれたものの中から選択するだけで済みます。

このように、複数のキーワードで検索することが当たり前になっていますので、サイトも単体ではなく複数のキーワードを意識した内容で作るようにすると良いでしょう。

Googleアドワーズのキーワードプランナーを使う

Googleアドワーズには、広告を作る際にターゲットとするキーワードを選択する「キーワードプランナー」という便利な機能があります。広告を出すには費用がかかりますが、キーワードプランナーだけを使って類似キーワードを探すだけなら無料です。

例えば「ホームページ制作」の類似キーワードが知りたければ、Googleアドワーズの運用ツール→キーワードプランナー→新しいキーワードと広告グループの候補を検索とクリックし、宣伝する商品やサービスにホームページ制作と入力、リンク先ページがあれば入力、商品カテゴリの中からもっとも近いカテゴリを選択し、「候補を取得」ボタンをクリックします。

画面中段の「キーワード候補」タブをクリックすれば、関連キーワードを閲覧することができますし、ダウンロードして自分のパソコンでエクセルなどで見ることもできます。検索ボリューム(一ヶ月に何回検索されているか)も見ることができますので、同時に確認しておくと効率的でしょう。

5.サイトマップを作成してウェブマスターツールに送信する

ホームページを作っても、Googleに登録(インデックス)されなければ検索結果に表示されません。検索結果に表示されないということは、誰にも見てもらえないサイトと考えることもでき、サイトがこの世に存在しない状態であると言っても過言ではありません。

そこで、サイトマップ(sitemap.xml)というファイルを作ってサーバーのドメイン直下にアップロードしておく必要があります。これを手動で作るのは手間がかかりますが、弊社が推奨するWordPressというCMS(コンテンツマネジメントシステム)なら、サイトマップを自動的に作成して自動的にアップロードすることができます。WordPressをお勧めする理由は他にもたくさんあるのですが、サイトマップを自動送信してくれるというだけでも大きなメリットと考えることができます。

さて、サイトマップができたら、Googleウェブマスターツールで「サイトマップを追加」する必要があります。最初の1回だけ追加しておけば、(WordPressなら)あとは自動的に更新してくれます。サイトマップを追加したらクロールやインデックスという処理が行われ、最終的には検索結果に表示されるようになります。クロールされやすいようにサイトを作ると、この処理がスムーズに行われ、Googleに優良サイトであるとアピールする事ができます。逆にクロールエラーが多いサイトはなかなかクロールされず、最悪の場合サイトを作っても検索結果に表示されないという悲しい現象が起こってしまうこともあります。

サイトマップを作成し送信後、検索結果に表示されるようになるまでは数日かかりますので、ここだけは気長に待つ必要があります。

6.タイトルタグやメタタグを適切に出力するようにサイト設計する

適切にクロールされるためには、クロールしやすいサイト設計にしておく必要があります。

そのためには適切なタグ付けが必要不可欠となります。titleタグやaltタグ、metaタグなどを適切に記述、出力するようにすることで、クローラビリティ(クロールしやすさ)を促進することができます。

サイトのtitleタグやaltタグ、metaタグなどが適切に出力されているかどうかは簡単に調べることができます。Chromeであれば調べたいページを表示させた状態で右クリックし、要素の検証をクリックしてhead内を調べれば分かります。FirefoxであればFire Bugという便利なアドオンで調べることができます。

ちなみにtitleタグやaltタグ、metaタグなどは弊社の推奨するWordPressなら簡単に適切に出力することができます。WordPressはSEOに強いといわれている理由はここにもあるのですね。

7.後々のユーザビリティを考えブログを詳細にカテゴリー分けする

クロールは機械が行いますが、サイトを見るのは機械だけではありません。人間にとっても見やすいサイトである必要があります。

記事の序盤で「重要な内容はページを作ってしっかりコンテンツを作り、付随する関連キーワードはブログ記事で紹介する」と申し上げましたが、そうするとブログの記事数が相当な数に上る可能性があります。ブログの記事数が増えると、訪問者は見たい記事に到達するのにたくさんクリックする必要が出てきてしまいます。

そこで、最初からカテゴリー分けをしっかり詳細に行い、記事にアクセスしやすい環境を整えておきます。関連キーワードが分かれば必要な記事が分かり、必要な記事が分かれば必要なカテゴリーが分かってきます。大きく5つぐらいにカテゴリー分けし、その5つを親カテゴリーとし、その親カテゴリーの配下に子カテゴリーとして3〜8個程度にカテゴリーを作っておくと良いでしょう。

何個カテゴリーを作るか、どのようにカテゴリー分けするかはジャンルや業種、記事数に依存します。記事もカテゴリーも「多ければ多いほど良い」とは限りませんが、たくさんの情報を提供することができるサイトはアクセスが集まりやすい傾向にありますので、できれば100〜300記事ぐらいは用意したいところですね。

1つのカテゴリーばかりに記事が集中してしまうようなカテゴリー分けでなく、程よく分散するようにカテゴリーを作っておくようにする、と意識しながらカテゴリー分けするようにして下さい。

8.TwitterやFacebookと連携させる

露出を増やすために、ソーシャルメディアとの連携は一定の効果があります。

中でもTwitterとFacebookは、「今が旬」のソーシャルメディアですので、ぜひ連携させましょう。

記事を書いたら自動的にTwitterやFacebookに通知が行くようにするのも良いでしょう。TwitterまたはFacebookだけで、限定キャンペーンを打つのも良いかもしれません。

記事が溜まってきたら、過去の厳選記事をTwitterで紹介するのも良いでしょう。

ホームページを作ったら、TwitterとFacebookを連携させるのは当たり前だ、ぐらいの意識でもかまいません。無料で利用することができるソーシャルメディア、しかもその情報の広がりの速さは群を抜いています。利用しない手はありません。

9.テキストや画像コンテンツを増やす

サイトの土台が完成したら、いよいよコンテンツ作りが始まります。言葉を選び、修正を重ね、納得できるコンテンツが出来上がるまで粘りましょう。

ページが多いから1つ1つのページのクオリティが低い、1つにかけられる時間が少ないから手を抜いてしまった、などといったことにならないよう、気合いを入れてコンテンツを作っていきます。

一番見て欲しいページはどこなのか、見た人を惹き付けるにはどうしたら良いか、検索エンジンからたどり着いた人にとって有用性の高い内容なのか、ということを考えながら作っていきます。

一番重要で一番見て欲しいメインコンテンツは、あとから内部リンクを張り、アクセスしやすいようにします。

画像を挿入する際は、altタグをしっかり記述するようにしましょう。日本語でもかまいません。画像検索をする人もいますから、キーワードを考えて記述しましょう。

10.内部リンクを最適化させる

重要なページやブログ記事のカテゴリー、人気のある記事などは訪問者がアクセスしやすいように内部リンクを張っていきます。

リンクを張る場所は様々ですが、サイドバーは意外とクリックされにくい傾向にあります。よくクリックされるのは、ファーストビュー(サイトにアクセスしたら一番最初に見える部分)と言われる場所や、フッターです。「TOPに戻る」ボタン(画面上部に戻るボタン)もよく押されるので、各ページの上部は見た目で分かりやすいリンクボタンを設置するようにしましょう。

訪問者の導線を考え、どのように誘導すれば有用性の高い情報を提供することができるかを考え、設置するボタンの種類やリンク先を決定していきます。

「この記事を読んだらこう感じるだろうから、こういうリンクを張ろう」
「このページを見る人は○○ということに困っているだろうから、リンクはこうしよう」
「このページを見た人は購買意欲が高まっているはずだからコンバージョンに関するリンクを張ろう」

といったように、常に訪問者の立場で考えることが重要です。

11.キーワード候補や経験を元にブログ記事を増やし続ける

記事をたくさん書いて情報提供するというのがロングテールSEOの真髄でもあり、一番しんどいところでもあります。

しっかりとした内容の記事を300個用意するのは、並大抵の労力ではありません。しかし、ここさえ乗り越えることができれば、サイトのアクセスアップも夢ではありません。様々なキーワードからの流入が見込めるようになります。踏ん張りどころです。

記事が相当数溜まってくれば、それなりにアクセスは集まってきます。すぐに集まるということはありませんが、じわじわと伸びてくるはずです。アクセス数はアップダウンを繰り返しますが、長い目で見れば右肩上がりになっていくはずです。

そうなるためには、有用性の高い情報を集めて公開し続ける必要があります。どんな記事でも良い、書けばアクセスが伸びる、なんてことはありません。内容が薄っぺらいと、いくら書いてもアクセスは伸びないでしょう。

質と量、ともに重要なのです。うまくいけば、始めて1ヶ月程度で効果が現れてきます。効果が出てきたら、それをモチベーションにして、最初に設定した目標に到達するまで継続しましょう。

12.サイトをスマートフォンでも見やすいようにする

どんなジャンルのサイトでも、今や半数以上がスマホからのアクセスです。つまり、お客様(見込客)の半数以上はスマホからアクセスしているという事になります。この比率は、今後も伸び続けると考えられます。

多くの人がスマホからアクセスしているということは、スマホでも見やすく使いやすいサイトにしておく必要があるということです。

ここであなたに質問です。スマホでアクセスして、PCページが表示される場合とスマホに最適化されたサイトが表示される場合、どちらが見る気になりますか?

あなたを含め多くの人はスマホに最適化されたサイトを選ぶでしょう。モバイルファースト(スマホありきでサイトを作る)という言葉が生まれるぐらい、スマホからのアクセスは上昇しているのです。

13.トップページを見ればどんなサイトなのか分かるようにする

サイトのコンテンツがほぼ出そろったら、トップページのデザインを考えていきます。

トップページはサイトの顔です。見た目の美しさはもちろん必要ですが、トップページ1ページさえ見れば、そのサイトはどんなサイトなのか大体分かるようにしておく、ということも重要です。

トップページ以外の他の数ページ見ないとどんな会社なのか分からない、どんな内容のサイトなのか分からない、というより、トップページだけ見れば大体のことは分かる、という状態にしておく方が良いでしょう。これも訪問者の立場に立って考えれば、どんなトップページにすれば良いのか自ずと答えは出てくるはずです。

サイトの内容を凝縮して載せ、見た目にも美しく、目次のような見やすく美しいリンクが並んでいる、というのがトップページの理想です。トップページだけで訪問者から信頼を得る、ぐらいの心構えでトップページを作っていきましょう。

まとめ

以上が、「ホームページのアクセスを上げるために行う13手順-愛情を込めたロングテールSEO」の全貌です。

あらゆるサイトや書籍でSEOやロングテール、売れるサイトの作り方などを紹介していますが、だいたいこの記事に似たような内容が書かれています。もっと分かりやすく具体的な記述はたくさんありますが…m(_ _)m

どこも似たような内容が書かれている、ということは、この記事の内容が本質的なものであるということです。本質はブレません。

「訪問者にとって使いやすいサイトを作る」
「訪問者にとって有用性の高いサイトを作る」
「自分が訪問者ならどんなサイトを求めるか」

といったように、常に訪問者の立場に立ってコンテンツを作っていけば、10年後20年後も、順調にアクセスを集めることができると信じます。今後Googleがどのようなアップデートを行っても、この本質はブレることは無いでしょう。全ては訪問者、お客様のために作るのです。

関連記事

TOP