都内出張の経緯
先日、都内某所の企業に出張してきました。その企業では商品のネット販売に力を入れており、今後シェアを拡大するにはどうしたら良いのかについて、色々話し合ってきました。
都内ということで、移動時間がある程度あったため、これまで読もう読もうと思っていてなかなか読むことができなかった文献などをまとめて読むことができました。
先の企業との話し合いや、様々な文献の内容が結びついたと感じたので、今回記事にさせていただくことにしました。
物販業者様との打ち合わせ
ホームページ(いわゆるウェブサイト)で物を販売したいと考えている業者様は多いです。
今回訪問させていただいた企業も、以前からネット経由で物を販売しており、その売上は上々です。
しかし、今は良くてもこの先ライバルが増えてきて、今の顧客・売上を維持できるか分からないと悩んでおられました。
今後5年10年、それ以降も売れ続けるようにするためには、今から何をしなければならないかについて相談を受けました。
既存サイトのリニューアルについて
まず最初に相談されたのは、
「今あるサイトをリニューアルさせたい」
「もっと使いやすく、見やすいサイトにしたい」
「もっと商品の魅力をダイレクトに伝えたい」
といった、既存サイトの作り直しについてでした。
私は既存のサイトの状態を拝見させていただき、対策を練ることにしました。
ちなみにその既存サイトは某物販大手の中に組み込まれている物で、大幅なリニューアルはかなりの制限を伴う物であると判断しました。
自分のサイトであれば、カスタマイズやリニューアルも自由にできるのですが、その某物販大手は制限が厳しく、自由度がかなり低い物でした。
出店している業者が、他の業者との差別化を図りたいと考えるのは当然のことですが、そうはなかなかうまくいかないようです。
顧客獲得に関する考察
新規の顧客を獲得するには、サイトのアクセスアップが必須の課題であることは明確です。
また、ライバルがどんどん出現し、ネットショップ業界全体が飽和状態になりつつある昨今、他の業者との差別化を図るために何らかの施策を講じる必要があります。
このままではネット販売各社は売上を伸ばすためにどの業者も低価格競争の波に飲まれてしまいます。力の弱い小規模の会社は、立ち行かなくなってしまう可能性もあります。
そうならないために、何らかの差別化を図り、顧客を獲得して行く必要があります。しかし、上記の某通販大手は制限が厳しく、なかなかオリジナリティが出せない。どうしたらいいのでしょうか?
サテライトサイトの制作を打診
そこで今回SSウェブデザインでは、サテライトサイトをブログ形式で作ってみてはどうかと打診しました。
既存サイトの直接的なリニューアルやSEO対策が難しいのであれば、別の切り口から考えなければならないと思ったからです。
サテライトサイトを作成したら、そのサイトボリュームや情報量を増やし、上質のコンテンツをそろえることで、そのサテライトサイトのアクセスを増やすことができます。
その企業の従業員の方々にも記事の執筆を依頼し、直接的に業務で関わっている人にしか分からない企業の情報を惜しみなくブログ記事にしていくのです。専門性のある示唆に富んだ情報を集めることで、ユニークなサイトを作り上げます。
もちろん、質の良い、ユニークな記事をたくさん書くのは容易なことではありません。その分野について詳しくなければならないだけでなく、幅広い知識を提供し続けなければ、なかなかいい記事を書くことはできません。場合によっては、能動的に勉強し、研究しなければならない必要性に迫られる事もあります。
サテライトサイトが成長し、ファンが増え、rss購読者も増えてきたら、そこから物販サイトへのリンクを張り、実際に商品を買ってもらうようアピールします。
アフィリエイトサイトでもその広告手法は全く同じで、それを自社サイトでやってみてはどうかということです。
アフィリエイトサイトとサテライトサイトの相違点
ここでいうアフィリエイトサイトとは、商品やサービス、情報商材などを広告し、実際に販売することができたら成果報酬を得ることを目的に作る情報サイトを指します。
見込客を集めるためにアフィリエイトサイトはボリュームや情報、ユニークなコンテンツが必要不可欠となります。それらを惜しみなく公開し、アクセスを集め、ASPと提携した広告を掲載し、成果報酬を得ます。
この記事の中で出てきているサテライトサイトは、サイトの作り方そのものはアフィリエイトサイトと同じで、掲載する広告がASPと提携したものではなく、自社のものであるということです。
SSウェブデザインでは、過去にアフィリエイトサイトの制作も承ったことがあります(現在ではアフィリエイトサイトの制作は受注しておりません)。過去の制作で得たノウハウを提供させていただくことで、サテライトサイトのアクセスアップ、さらには物販サイトの売上増加も見込めるようになるはずです。
本当のSEOとは
先ほどサテライトサイトのアクセスアップに関する言及の中で、「上質のコンテンツをそろえる」という言葉を使いました。
SSウェブデザインでは、一番大切なのはコンテンツの質であると考えています。Googleも良質のコンテンツを見極める方法について例示列挙していますので、ここで「Googleウェブマスター向け公式ブログ」の一部を引用してみたいと思います。
あなたはこの記事に書かれている情報を信頼するか?
この記事は専門家またはトピックについて熟知している人物が書いたものか? それとも素人によるものか?
サイト内に同一または類似のトピックについて、キーワードがわずかに異なるだけの類似の記事や完全に重複する記事が存在しないか?
あなたはこのサイトにクレジット カード情報を安心して提供できるか?
この記事にスペルミス、文法ミス、事実に関する誤りはないか?
このサイトで取り扱われているトピックは、ユーザーの興味に基いて選択されたものか?それとも検索エンジンのランキング上位表示を目的として選択されたものか?
この記事は独自のコンテンツや情報、レポート、研究、分析などを提供しているか?
同じ検索結果で表示される他のページと比較して、はっきりした価値を持っているか?
コンテンツはきちんと品質管理されているか?
この記事は物事の両面をとらえているか?
このサイトは、そのトピックに関して第一人者(オーソリティ)として認識されているか?
次のような理由で個々のページやサイトに対してしっかりと手がかけられていない状態ではないか?
コンテンツが外注などにより量産されている
多くのサイトにコンテンツが分散されている
記事はしっかりと編集されているか? それとも急いで雑に作成されたものではないか?
健康についての検索に関し、あなたはこのサイトの情報を信頼できるか?
サイトの名前を聞いたときに、信頼できるソースだと認識できるか?
記事が取り上げているトピックについて、しっかりと全体像がわかる説明がなされているか?
記事が、あたりまえのことだけでなく、洞察に富んだ分析や興味深い情報を含んでいるか?
ブックマークしたり、友人と共有したり、友人にすすめたくなるようなページか?
記事のメインコンテンツを邪魔するほど、過剰な量の広告がないか?
記事が雑誌、百科事典、書籍で読めるようなクオリティか?
記事が短い、内容が薄い、または役立つ具体的な内容がない、といったものではないか?
ページの細部まで十分な配慮と注意が払われているか?
このサイトのページを見たユーザーが不満を言うか?
これらの項目が自らのサイトに当てはまるか否かを自問自答しながら作って行くことにより、良質なコンテンツに近づけることができるでしょう。
一昔前まではSEO対策というと、被リンクを集めることに終始し、サイトのコンテンツの質を軽視している手法が散見されました。
最近でも悪徳SEO業者たちは、相手が素人であるのを良いことに、甘い言葉で誘惑してきます。しかし、その悪徳SEO業者の手法の多くはGoogleのガイドラインに違反した物ばかり。お客様のサイトは一時的にはアクセスアップが実現するものの、すぐにGoogleから厳しいペナルティを課せられ、検索順位が暴落してしまうという悲劇に見舞われてします。
余談ですが、ウェブサイトを制作すると、この手の勧誘は覚悟しなければなりません。SSウェブデザインでは、制作依頼していただいたお客様には口酸っぱく何度もお話しするのですが、それでも勧誘を断りきれないお客様が後を絶ちません。
ウェブサイトを(外注でも)制作したからには、それを守り、正しく運用して行く義務はお客様ご自身、経営者様にあります。そのためには、正しいSEOの知識も必要不可欠であると考えられます。
リスティング広告とSEM
上質のコンテンツを集め、内部的に最適化させたとしても、それはSEOという作業が終わっただけで、本質的なマーケティングが達成できたとは言い切れません。
確かにSEO対策を施行すると、長期的にアクセスアップを見込むことができます。しかし、それには即効性が無く、確実性もありません。
その点リスティング広告を出せば、即効性と確実性が見込めるようになります。
SSウェブデザインでは、SEOとリスティング広告を併用することで、本質的なSEM・ウェブマーケティングが達成できると考えております。お客様の業種・業態を考え、キーワードも精査し、最適と考えられるSEMを模索します。
基本となるサイト制作、SEO対策、リスティング広告などを駆使し、お客様のご満足頂けるものをネット上に構築し、集客し、売上を伸ばすことができれば、これに勝る喜びはありません。
これからもSSウェブデザインでは、お客様に喜んでいただけるウェブサイト制作、アクセスアップ対策に取り組んでまいります。