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書籍「WordPressの教科書2」でサイトを作って勉強になったこと

今回は書籍のレビューと言うか、実際にサンプルサイトを作ってどのように感じたかについて率直に書いてみたいと思います。

実はこの書籍は第二弾で、2の前に1が存在します。このSSウェブデザインのサイトは1の方で作ることができるサイトをベースに、それをカスタマイズして作ってあります。1がとても秀逸だったため、期待して2も買ったのですが、期待を大きく上回るサイトを完成させることができました。

今後当社で受注するウェブサイトの構造やデザインに、大きく影響することは間違いありません。WordPressの教科書1と2に教わったものは多く、今後のサイト設計に活用させていただきたいと思います。

今はまだ作り終わった直後なので記憶が濃く、どのようなことでつまずき、どのような箇所に感銘を受けたかなどを備忘録的に記しておこうと思います。

この本の著者であるプライム・ストラテジー株式会社さんは、WordPressを使ってウェブサイトの制作を代行したり、便利なプラグインを開発している会社です。その制作サイトのクオリティは群を抜き、顧客には有名大企業が名を連ねております。業務の中で得られた知識と方法論を惜しみなく本書で公開してくれています(本当にありがとうございます)。

百聞は一見に如かず、まずは完成したサイトをご覧下さい

main_imageサンプルサイトはこちらから、または左の画像からも行くことができます。

今回はサンプルサイトのため、独自ドメインは取らずにSSウェブデザインのサブドメインを取得して制作致しました。スマートフォンに対応しているサイトなので、できればパソコンとスマートフォンの両方からアクセスしていただきたいです。

本の目的の1つに「お客様からウェブ制作の依頼を受け、WordPressでどのように希望に即したサイトを作るか」を提示することがあげられており、まさに当社の業務そのものです。事実、本の付録には架空の「仕様書」が添えられており、そちらも勉強になる資料でした。ちなみに本書は450ページほどあるのですが、付録だけで100ページを超えるボリュームです。

著者も前書きで言っているように、完成するサイトはプライム・ストラテジー株式会社が日々顧客に提供しているレベルとほぼ同水準のクオリティです。完成度の高いサイトを1冊の書籍で作ることができるって、本当にスゴいことだと思います。以下では、具体的に何が勉強になったかについて箇条書きしておきたいと思います。

テーマの親子関係についての記述が詳しい

テーマに親子関係を持たせることにより、1からテーマを作るより少ない手順で新しいテーマを作ることができると感じました。

本書では、パソコンやタブレット端末にはパソコン用のテーマを表示させ、スマートフォンにはスマートフォン用のテーマを表示させるようにしてサイトを作る方法が解説されています。

その際、パソコン用のテーマとスマートフォン用のテーマを別々に1から作るのではなく、共通部分はお互いのテーマで共有できるようにテーマに親子関係を持たせています。その考え方や手順がとても勉強になりました。

本書で制作するブログサイトもテーマに親子関係を持たせており、1冊の本で2回も実践練習することができました。

スマートフォンからアクセスしてもURLが変わらない

スマートフォンに最適化させたページを表示する方法はいくつかありますが、この本で紹介されている方法はデバイスに依って表示させるテーマを変えるという方法です。この方法を使えばURLが変わることもなく、サイト訪問者が誤認する危険性も下げることができます。

私は個人的にスッキリとしたURLが表示される方が好きなので、この本に書かれている方法が多デバイス対応の方策として好きです。プライム・ストラテジーさんのニクいところだなぁと思います。

カスタム投稿を活用して初心者にも優しいサイト作り

この本では通常の投稿、カスタム投稿1、カスタム投稿2と、表示させる情報のフォーマットの種類だけ投稿の種類を変化させています。

例えばAという情報は通常の投稿、Bという情報はカスタム投稿1、といった具合に、情報の種類や特性、表示内容によって投稿タイプを変化させることで、見た目も美しく、運営側も管理しやすいサイトにすることができます。

事実、この本ではプラグインを用いてカスタム投稿の管理画面をカスタマイズし、パソコン初心者にも優しいサイト設計を目指しています。普段パソコンを使い慣れていない担当者がサイトを維持・運営していくと想定し、そのような人でも直感的に分かりやすい管理画面にカスタマイズしています。

実際の現場でも、初期のサイト設計はプロに任せ、完成したあとの維持・運営、ブログの執筆などはお客様自信に行う、というタイプのお客様は多いです。そのときに、使いやすい簡単な管理画面になっていることで、初心者にも優しいサイト作りができると思います。

1つのデータベースで複数のWordPressをインストール

コーポレートサイトとブログサイトで別々のWordPressをインストールし、運営していく方法が記述されているのですが、使うデータベースは1つだけで良いので、ムダがありません。

確かに大企業ともなると、コーポレートサイトにブログを挿入するより、ブログサイトを別で立ち上げた方がユーザビリティも高く内容の一貫性も保持される気がします。個人や小規模事業主のウェブサイトの場合でも、掲載したい情報や必要なページ数が多い場合などは、メインサイトとブログサイトを分けて作った方が良いと思います。

メインとサブで相互リンクを張ることにより自由に行き来できますが、デザインは違うため、見た目で「別サイトに移動した」ということも分かりやすいです。

別のWordPressをインストールし、デザインも異なったサブサイトを立ち上げることで、メインサイトよりは肩ひじ張らずに自由なブログが作れると思います。本業のメインサイトに、休日のおちゃらけた内容を記述してしまうと、本業に誤解を与えかねませんからね。

スラッグを活用したテーマ作り

本書では固定ページ、カスタム投稿タイプ、カスタム分類などにスラッグを割り当て、それに応じたファイルを作成することで機能させる方法を詳述しています。

例えば「sswd」というスラッグの固定ページを作ったとしたら、その内容を「page-sswd.php」というファイルに記述することで、当該固定ページ専用のファイルにすることができます。つまり、sswdというページになにを表示させるのかを「page-sswd.php」に記述することができるということです。コンテンツの内容をすべて「page-sswd.php」に記述した場合、sswdという固定ページの本文は空白でも問題ありません。

これはphpに限らず、cssにも対応しておりますし、本書で紹介されているプラグイン「Editor Templates」のファイルを作成するときにも使うテクニックです。

ページの本文にphpを使って個別に記述するより、テーマにそのページ専用のファイルを作成した方が管理しやすいです。そのファイルはphpタグを使って簡単に呼び出すことができます。

これにより、ページコンテンツ、サイドバー、アーカイブ、タクソノミーなど、スラッグを活用した柔軟なテーマ作りが可能となります。

SSウェブデザインの今後の方針について

この本で新たに吸収した技術や知識を活用し、これまでのノウハウと組み合わせて、これからもお客様のウェブサイトを愛情込めて作って行く所存です。

特に力を入れたいと考えているのは、スマートフォン対応とSEO対策です。ウェブサイトからの売上を伸ばし、ウェブサイトを見てくれる人を増やし、顧客の獲得に貢献してくれるようなウェブサイトをこれからも作り続けていきたいと思います。

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